2位のトッテナムがチェルシーと引き分けたため、
レスターのプレミア優勝が決定しました。
それにしても、チェルシーのアザールのゴールはスーパーゴラッソでした。
昨シーズン降格争いの渦中にいたレスターの、まるでおとぎ話のような優勝です。
シーズン序盤には、得点もするが、失点も多く。
「調子がいいのは最初だけでしょう」なんて思われていたレスター。
多くの人が、そのうちほかのチームが対策を始めれば徐々に落ちてくる…
なんて思っていた中、しぶとく上位を維持。
年を越えて、さすがに息切れするのでは?
なんていう周りの予想を軽くいなして、さらには1-0の手堅い勝利を重ねてみせたレスター。
しかし最終コーナーを曲がるころにエースが出場停止という打撃が…。
それでも勝ち点を積み上げていったところはさすがです。
泥臭く直線的な自分たちのサッカーを貫き、とうとう手にした栄冠。
GKのシュマイケルからヴァ―ディへと放たれたボールが一直線にゴールへつながる。
セリエではあまりお目にかかれないそのまっすぐさは新鮮でした。
それにしても、初めての優勝を意識して硬くなって自滅したり、
終盤にきても息切れしなかったのはさすがです。
セリエは、序盤中盤は4,5チームが優勝を争っていたけれど、
それが終盤ユーヴェとナポリの一騎打ちに。
ユーヴェ以外のチームは、ナポリも含めて大事なところで取りこぼすなど、
精神的脆弱さを露呈したように感じます。
いわゆる勝者のメンタリティというものの欠如…。
そこがユーヴェとほかのチームとの差だと思うのですが、
レスターにはそんなものをも越えた不思議な“力”が備わっていたように思います。
他チームファンにとってレスターは、夢を与えてくれる
「2番目に好きなチーム」になっていたのでは。
事実、今日はチェルシーの選手もファンも、
レスターのおとぎ話の完成を後押ししていました。
自分たちの監督でもあった『ラニエリのためにやってやろう!』
なんて手書きの文字も見えました。
サッカーファンなら思わず応援したくなる、
滅多にお目にかかれない奇跡のようなプレミア制覇。
語り継がれるであろう物語の目撃者になれたことに感謝です。
おめでとうレスター&レスターサポの皆さま。
そしてそのストーリーの主要途上人物に日本の岡崎がいる…。
マンチェスターユナイテッドの時の香川と違い、
主要メンバーとしてのプレミア制覇。
ドイツからイングランドに来たときは、
まさかこんな歓喜が待っているなんて思わなかったはず。
岡ちゃんおめでとう!!
そして、一時はユーヴェの監督だったラニエリ。
ラニエリやデルネリがベンチにいると、
「うちがプロビンチャになった気がする」…なんて思っていてごめんなさい。
初の優勝おめでとうございます。
さ、寝ます。
追記
ラニエリの穏やかで信頼の置ける人柄の賜物か、
みんながSNSで祝福の言葉を寄せていました。
ユーヴェ、アッレグリ、デルピエロ、ピルロ、ブッフォン、マルキージオ、デチェーリエ、ボニー、キエ‥etc.
そしてほとんどの欧州のクラブチームも。
サッカーに関わる人にとって、特別な瞬間だったのでしょうね…。
次の試合、チャンピオンとして相手チームのアーチでホームに入場する姿を楽しみにしています。