つい3日ほど前に母の愛した尾瀬を訪れたばかりですが、
今度は私の一番好きな上高地に。
天気予報とにらめっこして、土曜の夜の深夜バスに乗ることに。
通勤電車では爆睡できるのに、長距離の飛行機では一切眠れない…そんな私の無謀な選択…。
案の定ほとんど眠れぬまま5時に大正池に到着しました。
夜明けまもない大正池は静寂に包まれ,まるで色のない世界のよう。
それでもワクワクは抑えられず、足取りも軽くハイキングスタート。
天気予報では朝の気温は一桁台とのことだったので、冬の装備で行ったのですが、
手袋を忘れて後悔するレベルの寒さ…。
それもそのはず、木道が凍ってました。
大好きな岸辺のない川と、それを取り囲む新緑に心躍り。
エメラルドグリーンに光る水に歓喜!
「なんてきれいなの!」と、思わずこぼれた、ありきたりすぎる素直な感想。寝てなくても寒くても、湧き上がってくるような感動が優って、気分も上がるというものです。
大好きな上高地に早くも魅了されっぱなしでした。
清らかで透明なのに碧く見える、その神秘的な色合いはいつまでも眺めていられそうなくらい素敵でした。
だんだんと日が昇ってくると、景色も一気に色を帯びてきます。
新緑と水の碧が織りなすハーモニーに、幸せな気分に。
河童橋に着くころには、日差しが少し眩しいほどに。
何度訪れても残雪の穂高の圧倒的な美しさに言葉を失います。
間近に迫る雄大な山と、高地とは思えないほど豊かな水量をたたえる梓川。
自然の作り出す息をのむような完璧な光景です。
大正池から河童橋までゆっくりゆっくり歩いたのでこの時点で7時。
まだまだ人が少なくて静かな上高地。
反対側の焼岳は日の光の中に佇んでいました。
名残惜しいですが、次の目的地明神池へ向けて出発。
穂高に向かって左岸を行きます。
新緑の木々の溢れるエネルギーを感じながら進む木道。
こちらは途中の岳沢湿原。
雪解け時期の豊かな水が作り出す光景。
生命の源である水の見せる様々な表情にうっとり。
ゆっくりゆっくり新緑を楽しみながら歩きました。
この時間は歩いている人は、宿泊者か朝5時着のバスに乗って来た酔狂な人だけ。
ほとんどの時間❝誰もいない❞状態を贅沢に楽しめました。
朝の静謐な空気を存分に感じて、明神池到着です。
ゆっくりと休んで、次なる目的地徳澤へ。
明神橋を渡り反対の岸へ。
明神橋の周辺は川幅も河原も広く、標高1500mの世界とは思えない抜け感があります。
日差しが高くなってくると雲が消え、澄んだ空が広がっていました。
青空に映える明神岳です。
次の目的地の徳澤へは3,4kmとのこと。
上高地は8どめですが、ここから先は私にとって未知の世界。
❝山を登る人の場所❞だと思って、今まで分け入ったことがありませんでした。
少しだけ山(といっても丘のようなところばかり)に触れるようになったので、
今回初挑戦してみようかなと…。
どんな世界が待っているのか?
詳しくは後半で…。