飼い主がこんなにもサッカー好きになったのは、
90年代中盤にデル・ピエロの雄姿を目の当たりにしたから。
絶対的なエース、ロベルト・バッジョの代役としてピッチに立ったアレックスは、
その華麗なプレーで瞬く間にユヴェンティーノのアイドルに。
1.5列目のアタッカンテとして、ファンタジーあふれるプレーを魅せてくれました。
フィオレンティーナ戦で決めた、後ろからの難しいパスをダイレクトボレーしたスーパーゴールに
「こいつがいれば、あと10年ユーヴェは安泰」と多くの人が思ったものです。
そして97-98シーズンはピッポとのコンビ「デル・ピッポ」としてゴールを量産。
ルックスもプレーも超一流!
観る者を魅了してやまない華やかな選手として、
ユーヴェファンのみならず世界中のサッカーファンに愛される存在に。
飼い主の中であのシーズンのデル・ピエロを越える選手はいまだに現れていません。
ルックス最強。
プレー最高。
さらに、ピッチで見せる横顔から人柄の良さまで伝わってくる。
比類なき存在でした。
ユーヴェ在籍19年。
2度にわたる大怪我、その後の不調、最愛のお父様の闘病と死、カペッロによる冷遇、B落ち・・・
決して順風満帆なだけの選手生活ではなかったけれど、いつも前向きな彼の姿に
ティフォージは声援を送り続けました。
ファンから愛され続けたデル・ピエロが第二ステージに選んだのはシドニー。
本人が希望したプレミアは、さすがに盛りを過ぎた身では無理だったよう・・。
アメリカ大好きの彼だけに、ベッカムと同じロサンジェルス・ギャラクシー?
と思ったりもしたのですが、意外な展開でした。
一時スイス説もあったので、やはり欧州にとどまりたいのかな?
なんて感じてもいたので・・。
オーストラリアでは一番メジャーなのはラグビーですが、
次に人気があるのは「オージーフットボール」という
フットボールとラグビーをミックスしたような独自のものだとか。
フットボールの位置づけってどうなんでしょう?
まあ、どこに行っても応援してますけどね。
って、試合は観られそうもありませんが・・。
彼の移籍に対して、FBでユーヴェも現役選手も、そしてマスコミまでもみんな
「おめでとう。がんばれアレックス」的なコメントを出してます。
それだけ愛された証。
いつの日か、コーチングスタッフとしてビアンコネロのユニをまた身にまとってほしい。
そう願ってやみません。
デル・ピエロの新しい冒険に幸あれ!