見残していたバルディーニ博物館でブロンズ像などを堪能して、
電車でピサへ。
駅前でバスを待っていたら、親切な青年が英語で話しかけてきました。
「イタリア語で大丈夫です」と答えると、斜塔へ向かうバスのことを詳しく説明してくれました。
「9番目のバス停で降りてね」と・・・が、目を皿のようにして見ていないと、バス停の数はわかりません・・。
全てに停車するわけでもなく、例によって放送なども皆無なので・・・。
注意して外を見ていると、後ろの女性が「あなたも斜塔を見に行くの? まだよね」と・・・。
窓から門が見えて、その中に白く輝く建物が見えます。
「ここよね!」と二人であわててバスを下車。
遠くに見える斜塔が、思いのほか傾いていて件の女性と二人で歓声をあげてしまいました。
彼女はルーツがフィリピンで今はオーストリアに住んでいるとか。
同じようにフィレンツェに泊まっていて、ピサへショートトリップにきているそう。
ピサの斜塔は、ドゥオーモ、洗礼堂、霊廟などが一緒になり芝生の広場に鎮座しています。
今まで見てきたこの種の建物たちは街中に突如現れたのが、ここでは塀に囲まれた広場にあります。
それだけに車の排気ガスにもされされていなくて、白く輝いていました。
12世紀に作り始められたという斜塔は、すぐに地盤の沈下でその建設がとん挫してしまったそう。
確かに、かなり傾いています。
土台のところから既に・・。
まっすぐなものと比較すると・・・。
映像では知っていたものの、目の前で見るとその傾き具合は感動的ですらありました。
チケットを購入しに行くと、斜塔に上るガイドツアーもこの季節なら予約なしでOKと。
さっそく13時の予約をして、いざ斜塔へ。
中に入ると、平衡感覚が失われて、体が傾いてしまいます。
らせん階段を上るにも、手で壁を押さえないと恐いような状態でした。
てっぺんからは、ドゥオーモがきれいに見えました。
約900年も前の建物してはその美しさを奇跡的に保持しています。
塔のてっぺんで穏やかな風を楽しんで、そのあとはドゥオーモ、霊廟などをゆっくり鑑賞。
誰もいない霊廟は秋の日差しが穏やかにさして、静かで居心地のいい場所でした。
・・・・お墓ですけどね・・・。
ドゥオーモのファザードの細工も素敵でした。
昨日のサンジミニャーノは韓国の方が多かったのですが、
ピサは中国の方が多く日本人は少なかったです・・・が、イタリア人の話に耳を傾けていると
「giapponesi」という言葉が結構登場します。
東洋人の観光客=日本人、
そう思っている人がまだまだ多いようでした。
一通り楽しんだ後はフィレンツェで最後の晩餐を。
ラグーのpiciを。
ワインも飲んでほろ酔いです。
一度ホテルに帰って、フィレンツェにお別れを言いに・・。
戻ってこれるように、イノシシ君の鼻の頭を念入りに触ってきました。