人気ブログランキング | 話題のタグを見る

domani sara' un giorno migliore

alexcorgi.exblog.jp
ブログトップ

秀麗富嶽十二景 滝子山、本社ヶ丸&清八山。

秀麗富嶽十二景 滝子山、本社ヶ丸&清八山。_a0138134_15482943.jpeg
富士山を眺めるのが好きです。
それが雪化粧をしていたりすると、有難さも5割り増し。

今年の2月に百蔵山〜扇山を歩いたときに見た富士山(上の写真)の魅力にはまって「秀麗富嶽十二景」を巡ってみたいとの思いを温めていて、空気が澄む秋〜冬を待ち、
11月に「小金沢山・牛奥の雁ヶ腹摺山」、12月に「滝子山」と「本社ヶ丸・清八山」に行ってきました。

秀麗富嶽十二景は、山梨県の大月市周辺の富士山が綺麗に見える山を集めたもので、12景と明記していますが、
正確には一つに二つの山が入っていたりするので19山あったりします。

以前、それとは知らず「高川山」「高畑・倉岳山」に登っていたので、
今回の「本社ヶ丸・清八山」で、7/12を体験。来年は残りの場所からも富士山を拝みたいと思っています。
秀麗富嶽十二景 滝子山、本社ヶ丸&清八山。_a0138134_17513187.jpeg
こちらは前の週に行った4番目の滝子山からの富士山。
標高差は1200m、コースタイムも7時間とそれなりなコースですが、
急登もなく穏やかな山でした。
ただ、滝が見えるからと選んだ「難路」がとてつもなくなく怖い道で、さすがに「難路」とわざわざ明記するだけのことはあるなと妙に関心。
沢沿いの細い登山道は所々砂礫が崩れている上、一箇所とても急なところがありお尻で下り羽目に。
足元の砂に飲まれてそのまま沢に落ちるのでは、そんな恐怖のコースでした。
(といっても、他の皆さんは普通に下りていましたので、あくまでも私がダメなだけなんですけどね・・)
これからは地図に「難路」とか「危険」と書いてあったら迷わず迂回しようと強く思った次第です。

ということで、昨日行って来た本社ヶ丸・清八山。
先週の滝子山に続き始発に乗り笹子で下車。
今回は変電所を通って清八峠〜清八山、峠まで戻り本社ヶ丸に登り、
角研山を経て宝越えから笹子駅に下る周回ルートを選択しました。
ネットの記事を読むと「マジ大変だった」「道迷いした」「急登、急坂」「富嶽十二景のラスボス」などの記事がチラホラ。
かなりびびっておりました。

笹子駅から国道20号を甲斐大和方向へ歩き、変電所の先まではアスファルトの道歩きです。
道中、胃の辺りがムカムカして不安になり同行者に
「ちょっと体調がよくないので、撤退したらごめんなさい」と申告し、ゆっくり歩きます。
6週続けての登山している私、最近は息が上がることも少なく調子良かったのですけどね134.png
ちょっと不安を抱えつつも、周りの景色を楽しみつつ歩いて、気がつけば1500メートルの清八峠に到着。
あっという間に900メートル登っていました。
穏やかではないけれど急登でもない歩きやすい登山道でした。

峠から右に折れて、清八山へ!
曇り空だったので期待していなかったのですが、いきなり現れた富士山にテンションアップ。
秀麗富嶽十二景 滝子山、本社ヶ丸&清八山。_a0138134_18493139.jpeg
松の向こうの勇姿です。
ありがたいなぁ。今年は雪が少ないよう。
強風予報だったのですが、風もなく穏やかな山頂。
秀麗富嶽十二景 滝子山、本社ヶ丸&清八山。_a0138134_18505623.jpeg
雪化粧した南アルプスや八ヶ岳、大菩薩の山々が見えました。
誰もいなかったのでお茶休憩。

清八峠に戻り本社ヶ丸に向かう途中の造り岩は、
三つ峠と富士山が見える絶景スポット。
秀麗富嶽十二景 滝子山、本社ヶ丸&清八山。_a0138134_18530806.jpeg
写真撮ってみました。
富士山と三つ峠と私。
その後はちょっとした岩場もある変化に飛んだコース進みます。
山と高原地図に「危険」と書いてある箇所で、かなりビビっておりましたが
秀麗富嶽十二景 滝子山、本社ヶ丸&清八山。_a0138134_18555799.jpeg
一箇所だけ足の置き場に迷ったところがありますが、初心者の私でも登れます。
きっと下りる方が難しいはず。
その後もいくつかちょっとした岩を越えて
本日の目的地、本社ヶ丸に。
秀麗富嶽十二景 滝子山、本社ヶ丸&清八山。_a0138134_19033693.jpeg
お馴染みの秀麗富嶽十二景の山名板です。
まだ登っていない山がありますが、12番の大トリに来ました!
秀麗富嶽十二景 滝子山、本社ヶ丸&清八山。_a0138134_18595142.jpeg
富士山と三つ峠の競演。

山頂はそんなに広くありませんが、360度の眺望が臨める良きところでした。
ゆっくりお昼をとり、下山開始。
ちょっとしたアップダウンを繰り返し、冬枯れの稜線を歩き角研山を経ていよいよ下山。
「急登」と書いてある場所を通過する、下りが苦手な私のこの日の試練区間です。
最初は「これが急登?」なんて傲慢に思っていたのですが、急と言うより難儀な道であることが徐々にわかってきます。
結構な確率でザレているのです。
乾き切った坂道は、ズルズルと滑ってとにかく歩き辛く、
途中2度ほど尻餅を着くことに。
さらに鉄塔の下あたりの階段は破損していて、谷側に道が崩れていて、踏み外せば滑落です。

さらに、最後の沢へ降りる斜面はずっとザレていて、滑らないように神経を使いながら、恐る恐る下りて肉体的にも精神的にも疲れ、グッタリ。
沢に出てからも渡渉を数度。凍った石もあってこちらもビビリ初心者には結構な試練でした。

久しぶりに緊張の下りでしたが、ほぼコースタイムで下山。

それなりに大変ではありましたが、終わってみれば楽しき山行。

獲得標高は1300余り。
そのくらいは普通に行けるようになったようです。

山歩きってなんて楽しいんだろう。
そして次はどこに行こう、そう毎回思えるささやかな幸せを噛み締めています。




by alexcorgi | 2020-12-20 19:28 | 山・ハイキング